中学生の新学習指導要領から【中学生】

あと2年半後の2021年度から中学校では「新学習指導要領」がスタートします。

新しい数学科の指導要領には、「数学を生活や学習に生かし、思考の過程を振り返って評価する態度を養う」という意味の文言があります。

つまり、数学を日常生活に生かすことを目標の1つとしているのです。実際に提供されている入試問題のサンプルを見ますと、「シャトルバスの運行」に関する問題が書かれています。

また、思考の過程がしっかりとたどれるように、問題文が長文化されています。

つまり、従来であれば、A4の4分の1ないし2分の1程度の枠の中で運行表が掲載され、それを見ての設問が2題ほどある、というパターンが典型なのですが、サンプルではなんと問題文の文字数が1300字を超える「超長文」になっているのです。原稿用紙で3枚強の文章量ですから、これはまさに「国語」の問題でもあると言えるでしょう。

問題文はページ数にしますとA4で2枚にも及びますから、このようなことは従来なかったという点で「劇的な変化」だと思います。

もちろんそれが大学入試にも影響するわけで、新しい「共通テスト」では、数学の問題のページ数は現「センター試験」の2倍近くに達します。

少子化に伴い、純粋に日本の国力を維持するにはひとりあたりの生産性を高めることが一法で、そのための布石が子どもたちの学習の現場にまで下りてきているように感じます。

ゆとり教育の廃止以降、一貫して思考力が求められる傾向にありますから、これからの学習を有利に進めるためにも、できる限り幼いうちから言葉に慣れさせるといいますか、意識的な鍛錬が必要だと考えます。

塾としてもそれに対応した指導が必要です。徳進館では、小学生から論理、国語などのことばの学習を徹底することを実践しています。

ことばの基礎的な習熟を高めた上で、引き続き中学生には問題文を注意深く読み解く訓練や、国語読解の特別講座を行うなどで基礎力をつけるなどをしています。

最終的には自ら学力向上のための方法を考え、実行できる能力の育成が重要との考えで、指導を行っています。

徳進館進学ゼミナール2017a
論理作文教室等でことばの指導を行っています

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