主に小学5・6年生を主な対象とした「探Q(たんきゅう)教室」という名称の、自由探究型の学習会を不定期で実施しております。2013年度から毎年実施しています。
探Q教室とは
小学生のための理科実験教室で、ホンモノの実験を体験させるべく開催しています。
開催の経緯
塾長自身は、母親の自由な教育方針のおかげで、小学生時代から自然科学に親しみ、知的探究に没頭できるという恵まれた環境下で育ちました。知的好奇心を遮られることなく、自由な発想で探究できたことが、その後の進路に大きく影響したことは間違いありません。
高校卒業後、大学、複数の民間企業で経験してきた研究活動での知見の中には、小学生から学んでいくべき数多くの知識、思考方法があると感じています。それらを子どもたち自身の探究心にのせて体験させ、知的喜びを感じてほしいという強い思いで開催しています。
実験を通じて、さらに能率良く能力を伸ばすために、適切に方向付けを行う指導や、まとさせる指導も行います。
テーマについては、私の特に専門分野である「化学・物理」を主軸とし、ホンモノの機材を扱いながら学習していきます。
意識している指導内容
中学生で理科の1分野(物質編)の学習が始まったとき、あるいは、高校1年の化学の学習が始まったときに通用する基礎的、あるいは、奥行きのある知識(理屈で覚えたものではなく、「あたりまえだよ」と言えるような感性に基づく知識)を身につけさせたいと考えております。そのため、実験結果をまとめることを通じて論理的な思考力を身につけさせることも目標とした講座構成とします。
ただ講義を受けるだけではなく、生徒自らが実験・探究することを通じて、具体的には次のようなことを学習させます。
・物質の根源である原子・分子のつくりについて理解します。
・原子、分子に重さ(質量)があることを理解します。
・代表的な元素の性質のうち、特徴的なものを理解します。
・低温下での物質の挙動を理解します(液体窒素-196℃を使用)。
・いくつかの化合物の化学式を覚えます。
・基本的な物質の製法を覚え、実際に実験し、製造します。
これら一連の内容を体験されれば、中学理科の物質編や高校化学や物理の学習時において、また、大学生の学生実験時において、苦手意識を最小限に抑え、むしろ飛躍させる可能性があります。従いまして、将来、医学部、薬学部、理工学部系の大学に進学することを期待されている方には大学受験時に必ずプラスになると確信して実施しております。
自主性を阻害しない指導方針
安全上については常に注意を払い、一定の制約ルールを設けて十分に指導しています。その上で、「目的とする実験を進める」限り、知的に自由な雰囲気になるように見守りながら指導にあたっています。特に、以下のような点を意識しています。
・安全性を重視する思考力の育成
・思考を阻害しない、自由な雰囲気づくり
・自ら疑問に持ち、考える力の育成
・感動する心の育成
参加方法
小学5年・6年のアドバンス理数生には、開催に先立ってご案内をお送りしますので、そちらに返信することでお申し込み頂くことができます。その他のコース生では、当教室にご興味のある方は前もってお知らせ下さい。同様に、ご案内を差し上げております。
なお、外部生(臨時)の参加は受け入れておりませんので、ご了承下さい。