小学生の理科の実験教室【探Q教室】

今日は、理科の実験教室を開催しました。新しく来られた5年生と6年生の生徒さんが参加してくれました。

今日は少し長めの時間を取りましたので、最初、顕微鏡の各部の名称や仕組みを詳しく復習し、その後、実際に顕微鏡を操作しながら植物や昆虫などのサンプルプレパラートを観察し、スケッチをとっていきました。また、4年前にご提供頂いた、医学部で作製された人体の組織の標本も観察しながら、さまざまな思いの言葉を上げていました。提供してくれた人に敬意を示す子どもさんもおりました。

顕微鏡でのサンプル観察とスケッチ

また、今日の本題は「ナトリウム」です。事前に、ナトリウムの性質を細かく調べ、特に、密度が0.97g/cmであることの意味を感覚的に理解させるために、教室にある銅や鉄などの重たい金属の太い棒の寸法を測定してその重量を計算で予測し、それと比べることでナトリウムの軽さが実感できるようにしました。また、水と反応しやすく、水素を発生し、その反応熱で融点98℃に達して融けることを学習しました。

講義のようす

金属ナトリウムが沈められた灯油の中から一片を取りだし、カッターで小片を切りだし、さらにその小片を一人ひとりに実際にさらに小さく切りました。ナトリウムは柔らかく、カッターで簡単に切断できること、また、切断面は金属特有の光沢を示すことを学習しましたので、それを実際に確認することができ、驚きの声が上がりました。

(左)灯油中に保存された金属ナトリウム、(右)切断直後の金属光沢

また、ナトリウムのかけらを耐熱セラミック内の水の中に入れて、ナトリウムが変化する様子を観察しました。あらかじめナトリウムの性質は各自が事典で調べていましたので、水よりも軽く、融点が98℃と低いことから予想したように、すぐ融けて球体になる様子に見入っていました。また、水を少なめにするなど、条件が整えば、すぐに発火し、その色がナトリウムの炎色反応の色と同じオレンジ色になることも確認しました。

金属ナトリウムと水との激しい反応

視覚、嗅覚的にも刺激的な実験となり、皆が大興奮です。今日のまた新たな刺激を通じて、化学の不思議を感じ、理科への興味関心につながるような思い出が残っていることを期待しています。

タイトルとURLをコピーしました