塾で契約している映像予備校が主催する、英語教育に関するオンライン研修会を受講しました。
講師は、英語界では知らない受験生はいないと言えるほどの有名講師の安河内先生。尊敬する名先生の生の話を聞けるとあって興奮気味で会に臨みました。
中学生の頃は決して勉強ができる方ではなかったと、ご自身の生い立ちを明かされながら、どうしてネイティブと会話ができるほどになり、「予備校のカリスマ」とまで呼ばれるようになったのか、その貴重な努力の跡の話を聞くことができました。
本題では、これからの英語教育、英語指導の改革、指導の具体例と話が進み、特に、具体論をとても詳しく述べられていたため非常に納得できる内容でした。
とにかく教育界は、旧来の「知識の獲得」型から「知識の活用」型にシフトしています。知識はスマホのような機械一つの中にあるので、人間はそれを活用する術が求められるのだと言います。だれもが歩く百科辞書になる時代になったと。だから、授業では活動が中心となるものをより多く取り入れることが必要で、それが学校や塾が持つ最大の強みになるのだと。集団活動から得られる学習効果を最大限にするのが今後の塾の役割であると。
確かに、と思わされました。
学校では、難しいものをたくさん取り組ませればできるようになるという考えを捨てて、より多くの音声指導を取り入れ、定期試験でも全学年を完全統一した4技能フォーマットとし、評価のポイントも予め開示して、生徒側が評価されるポイントを理解した上でスピーキングなどのトレーニングに励むといった提唱をされています。
具体的なトレーニングとしては、ディクテーションやシャドーイングの重要性について力説されていましたので、この点は私の方が過去十数年進めてきた方向性に間違いがなかったと分かり安心できました。
高校部の英語を担当する講師にも参加してもらいましたので、高校部の集団指導のあり方についてもしっかり話し合いながら改善を進めていこうと思いました。
講演の最後の方で、さらに英語を制圧するためには、毎日最低1時間は英語を深く聞き、リスニング問題も最低10問解くという、個人の努力の必要性勧めておりました。
安河内先生は都内の私立高校で英語を軸とした教育改革を行った現実の成功者ですので、この日の話のすべてに、非常に説得力がありました。
今回得たような、時代に沿った新しい知識を、塾の中学部、高校部での英語教育に生かしていきたいと考えております。