夏期講習真っ最中です

小中学部では、夏期講習が真っ最中です。

小学5年から中学3年、高校生の一部までの6学年を私が指導し、当塾では夜間の通常授業もありますから、ほぼ毎日朝9時半から夜10時近くまで指導づくめとなります。

小中学生では、通常授業の中では数学の比重がどうしても多くなりますから、夏期講習では手の届きにくい国語の読解力向上講座や社会の総復習、英作文力の向上講座など、どちらかといえば文系の科目に力を入れることになります。

小学5年生のアドバンス理数クラス対象の夏期講習では、あえて『算数を指導しない夏期講習』という形で募集したほどです(結果、過去にない割合での応募がありました)。

そこで、英語の英作文力と国語の読解力向上講座についての成果を紹介したいと思います。

まずは中学2年生を対象にした英作文力についてお話します。

わずか3日間ですが、各5時間もの時間を確保して集中して頂きました。

英語のつくりの本質的な理解のためには、文節間のつながりや文節の役割をよく理解して頂くことが必要です。そのため、初日は国語講座を実施し、英語講座と言いながら国語の読解力にもつながる学習を行いました。

その後、英文の言葉のつながりを恒例のカードを使って暗記した上で、実践(各自が英作文をし、一人ひとりを呼んでの添削指導)を繰り返します。

中学2年生までの文法力で作成できる英文のパターンをさまざま習得し、講座の受講前と最終日の最終時間に実施したテストの結果を比較したものが次のグラフです。

夏期講習2017c
英作文力を試す模擬テストの結果(左:受講開始前、右:3日の受講後)

このテストは中学3年生に実施しても平均60%の正答率を得ることが難しいものなのですが、多くの生徒がこの水準に近づいたのです。

次に、国語の読解力向上講座については中学1年生の結果を引用して説明します。

夏期講習2017d
国語講座(中学1年生) (引用:東京書籍のHPより)

多くの方が、「国語力をどうやったら伸ばせるのかが分からない」という思いをもっていると思います。

国語の読解力を向上させるための試みはこれまでも出口先生等の優れた教材を活用したりしながら何度も行ってきましたが、まだまだすべきことがあると感じていました。

私の方で毎週授業を行っている小学生対象の「論理作文教室」でもさまざまな取り組みを行っており、ノウハウがたまってきています。今夏は中学1年生にそのノウハウを展開し、小学生向けのものより水準を上げた内容を準備し、提供しました。

目的としたことは、「段落を適切に要約したうえで、文脈を読み解き、設問に適切に解答する。」ということです。

結果を示します。

夏期講習2017b
国語講座の特訓の成果(中学1年生) 左:受講前、右:受講途中(4日目)

※2回の試験において、国語の水準を合わせることは難しいですが、毎年ほぼ同じような偏差値分布を出す問題を選定しての実施です。

初回のように0%、20%という生徒が皆無となり、全体が右寄りにシフトしたことが分かります。国語の問題が正しく読める方向になっていることが確認でき、生徒の皆さんも手応えを感じることができました!

実際に、生徒さんやご父兄からも嬉しいメッセージを頂き、勇気づけられました。

お盆期間をはさみ、いよいよ夏期講習後半に突入します。

引き続き、みなさんの努力に期待しています。

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