ラ・サール高校を訪問しました

今春にホームページを一新したラ・サール中学校・高等学校。従来の、質素で倹約的なデザインや情報量から脱却し、近代的なつくりになりました。私個人としては、改定前の非現代的な素朴さが好きではありましたが…。

塾では難関高校を受験する生徒が少しずつ増えてきていますので、最近のトレンドの調査をするべく訪問し、進路指導のベテランの先生との1時間弱にわたる対談が実現しましたので、その時の内容をお知らせします。

その日はちょうどラ・サール伝統の体育祭の日でもあり、学校紹介DVDなどでは観たことがあるものの、直接この目でその力強さを感じることのできた、充実した一日でした。

まず、頂いた進路資料に沿って、卒業生の進路概要をいろいろと尋ねてみました。

Q:大学を選ばず、国公立に現役で進学できる実力をもっている生徒の割合は。

A:国公立ということで、センター7割(630点)を基準に判断すると、昨年度の理系187名中630点を割ったものは約30名。ところが、センター600点で横浜国立大学、690点で大阪大学工学部、700点で東北大学工学部に合格している。

センターの結果が低くても、二次の配点の高い難関大学で合格しているのは、ラ・サールが2次試験重視の指導をしているためであり、一概にセンターの得点だけでは国公立の合格比率の判断ができない。

また、実際は、最後まで第一志望を貫く生徒が多く、浪人覚悟で水準の高い大学を受験をするため、実際の国公立の現役進学率は35%程度になる。

Q:学力の及ばなかった生徒はどういう進路を歩むのですか。

A:高校時代では、学習のペースや周りの実力に圧倒され、引け目を感じる生徒が学力が低迷し、一浪しがちだが、それでもやはり底力があるので、予備校で奮起し、1年間鍛え直した生徒はほぼ、地方国立大学はもちろん、その医学部にも合格するものが大多数である。

Q:今年度の東大京大の希望者の比率はどうですか。

A:今年度は、計算系を得意とする生徒を中心に、京大志望者が多めである。京大は東大よりも計算力の高い者が有利に進むので、そのような生徒には京大を推奨している。

7月の京大模試で理学部レベルでA判定を取っているものが各クラス1~2名、全体で数名いる。ある程度学力が飽和している浪人生が含まれるこの時期の模試でこの判定を取っている生徒は本当に実力があり、もう数ヶ月で京大医学部も目指せる水準になると考えている。

ちなみに、京大医学部は灘の生徒がどれだけ志望するかによって実際の倍率が大きく変わるので、予想が立てにくい。

Q:9月以降、学校はどのような授業をするのですか。

A:東大京大を例に挙げれば、センターまでに重要な模試が3回ある。ただ、模試で日曜日が丸1日つぶれてしまう。生徒によっては勉強量の確保のため、2回にとどめる生徒がいる。

学校では、模試や難関大学の二次試験水準の演習解説の授業や、大学の内容にも踏み込んだ講義を行っている。

----(Q&A以上)

あくまでも最難関大学への合格につなげようとされる先生方の強い意気込みを感じることができ、また、興味深い話をいろいろとご教示頂くことになり、大変ためになりました。

ラサール高校2014a
ラ・サール中学校・高等学校

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