新年度の小学アドバンス理数コース(5年)の募集も一段落し、4月度は9名でスタートすることになりました。
今年も飛び級で来られている生徒さんもおられ、昨年度もそうでしたが、4年生でも5年生に混じって負けまいとするような生徒さんはみな純粋で、意欲が優れており、学習を楽しんでおられます。そのような姿に、私自身が教えられるものがたくさんあると感じています。
ちなみに4年生につきましては、1年間本コースを履修した後は次の2通りが考えられます。
①理解度が十分でなかった場合は、5年次にもう一度アドバンス理数(5年)を履修し、6年次にアドバンス理数・国社(6年)を履修する
②おおむね週テストで上位を取り続けた場合は、5年次はアドバンス理数(6年)を履修し、6年次にアドバンス理数・国社(6年)を履修する
アドバンス理数(6年)の多くは、理科の実験を通じて学習を深める「探Q教室」にも所属されており、理科の深い学習と体験を楽しみながら仲間と切磋琢磨していきます。
また、私と密にコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことでしっかりとついてきてくれるようになりますし、学習の意義などの根本の話も挟みながら、学習に対する体力(気力)を伸ばしております。
中学受験では、昨年同様に上位層では最低限青雲中学水準が狙える学力を身につけさせたいと考えております。
それは、今年度、青雲中学に合格した生徒さんたちが慶進中学での新入生テストで極めて上位の順位を取ったように、市内の私立中学に進学するとしても、上位順位を取るにはやはり青雲中水準が必要だからです。
小学生の間に一度この水準を完成させると、その後が変わります。
私は、「中学受験の算数」こそが奥の深い、子どもたちの頭の空間を広げるような考え方を身につけさせてくれる先人の知恵であると考えています。
これを身につけておけば中学数学の理解はたやすく、それを超えた高校数学や理科(化学や物理など)を理解するのに必要な素地となるものです(実際、受験算数履修者と非履修者では、同じ高校の化学を教えても、理解力が全く異なります)。
「受験算数」で育つ特有の感覚は、中学生になって中学数学を学習して身につくものではありません。
「受験算数」は、まだ小学生のうちにこそ学ばせるべきもの、また、これから先の長い期間の学習を支える重要な科目のひとつであると確信しております。
中学受験者はもちろんですが、公立中学に決めておられる非受験者であっても変わらず学ぶべき内容なのです。