今年の理科の実験教室【小学探Q教室】

今年度も定員いっぱいの小学生が集まった探Q教室となりました。

6年生を中心に募集していますが、時により低学年の優れた素質のある生徒さんも来られます。

探Q教室では、化学実験だけでなく、電気回路に関する工作なども行いますが、いわゆる「キット」は全く使用しません。

私が板書をしながら基礎的な原理を解説し、ノートに書かせて理解させた上で、0(部品)からの製作を行っていきます。

ゼロベースとなりますと根気が必要です。理科に対する興味関心があり、一定水準の学力もあることが絶対条件で募集しているのはそのためでもあり、また、集まった教室生が同じ水準で通じ合うために必要な要件ともなるからなのです。

さて、今年は、電気回路の工作に必要なはんだ付けの技術を十分に練習した上(合間に顕微鏡の練習などを行いました)で、モーターとLEDを組み合わせた工作に挑んでいます。

まずは、回転するモーターの力を使って、スイッチを連続的にON/OFFさせ、LEDを高速に明滅させる装置の製作ですが、これだけでも、「木を切る、やすりでみがく」に始まり、「プラス・マイナスを理解して正しく配線する」「モーターからの力の伝達」といった重要な物理現象が体験できます。

ただ、子どもたちにとっては恐らく今まで経験したことのないものばかりですから、これはどうしたらいいのかといった基本的な質問がよく出されます。また、時にははんだで加熱しすぎて、LEDが点灯しなくもなります。どうしてでしょう。

その際、私からはすぐに答えを言うのではなく、必ず「~というところが関係するけれどどう思いますか?」と若干のヒント共に考え直させることを多くとっています。LEDの故障の例では、どうしてそうなるのか、どうしたら次は回避できるのかなどを考えさせます。

そうして、自分ではわからなかったことが、あたかも「自分で分かった」かのような喜びが感じられるようにサポートしてあげることはとても大切なことだと考えています。

次回は、試運転したときの問題点を1つ1つクリアさせて、装置を完成にもっていきたいと思います。

探Q教室2016木材加工
木材の加工中

探Q教室2016はんだ付け
器用にはんだ付けをしながら回路を作っていきます

探Q教室2016顕微鏡
顕微鏡での観察中

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