今年度も小学アドバンスコースを中心とした構成で、探Q教室の7名の定員が埋まりました。
4月のオリエンテーションを経て、化学の基礎知識となる元素記号の暗記、顕微鏡の使い方、電気回路の組み立て方、はんだ付けの練習などを行っています。
また、例年通り、野菜の栽培も行い、畝(うね)に植え付けをしました。その前後で、植物の学習もしっかりと行い、葉のつくり、道管や師管、植物の分類(単子葉類・双子葉類)、光合成のしくみなど、中学受験でも必要となる知識を覚えました。
実際の畑で、「単子葉類、双子葉類を探そう!」というテーマをもたせて草抜きをさせると、子どもたちが自ら、次々に葉の特徴や根の特徴を見て分類していきました。
いくつかのサンプルを持ち帰り、スケッチブックに記録として残しました。
電気編では、電気回路づくりの基礎となるはんだ付けの練習をし、その過程ではんだの成分である鉛やスズについて化学的な学習も行いました。細い銀色の金属(はんだ)が簡単に融けて、ヤニが焼ける白い煙が出ると驚きの表情を見せてくれました。
導線の皮を何度もむいては銅と銅をはんだ付けし、半田ごての使い方に慣れていきました。
電気回路編では、本格的な電源と測定装置を使っての実験を行います。今回は回路にニクロム線を接続して、電圧と電流の関係を電圧計などを使って細かく測定、記録し、グラフ化しました。
また、その過程でニクロム線から熱が出たので、水を加熱する実験も行いました。時間とともに水温がどのように変化するのかを体験させ、グラフ化することで科学的な考察も行いました。
今年度も、基礎知識の学習と体験、実験の予測と考察、危険予知などを通じて、自然科学への興味関心をより一層高めさせ、知的体験を1つでも多くさせていこうと思っています。