溶ける金属の探究【小学探Q教室】

今日のテーマは「金属が溶ける」です。「イオン化傾向」という、金属の溶けやすさの指標について学習することとしました。

「利子付けて貸そうかな、まぁあてにすんな…」で知られる語呂とともに、イオン化傾向の順番を覚え、その中でも左の方に位置するナトリウムについて、どれほど水に勢いよく溶けていくものかを実感する実験を行いました。

金属ナトリウムは水よりも軽く、とても柔らかい金属というユニークさで知られています。

実際、この金属はカッターナイフで切ることができ、水に入れるとほぼ瞬間的に水と反応し始めて、その熱で溶融して丸い玉となって浮かびます。

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カッターで切れるほど柔らかい金属です

ナトリウムの動きを固定するため、水を含んだろ紙の上に落とすと、すぐさま炎を上げて燃えだします。これは、水と反応して水素を発生するためで、その水素が燃焼しているのです。

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ナトリウムから発生する水素で炎上。ナトリウムの炎色反応で黄色い炎です

次に、イオン化傾向の学習として、金属樹と呼ばれる針状の金属が生成する実験を行いました。

イオン化傾向が大きいということは、よく溶けてイオンになるということです。ですから、イオン化傾向の大きな金属は水に溶け、代わりに水溶液中に存在するイオン化傾向の小さな金属が析出します。

銅と銀、鉛と亜鉛、スズと亜鉛などを試しましたが、一番うまくいったのは銅と銀です。

銅板の周りにきれいな銀樹ができました。

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銅板の周囲に銀樹ができています

できた銀樹は100%の純銀です。これを丁寧に取り出し、顕微鏡で観察するとともに、記念にノートに貼り付けました。

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顕微鏡で観察した純銀

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