ラ・サールあれこれ【中学アドバンス3年】

鹿児島ラ・サール高等学校を見学した際のインプレを報告します。

まずは、試験当日に構内で発表された数学の入試問題について少し。

第1問は中学3年間の計算力を試すもので、数学の問題作成者は1年間練りに練ったはずです。そこから出された問題は次のようなものでした。

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数学(問1)の入試問題(※学内掲示板公表分)

計算に対するかなりの自信がなければ、一般的にできると言われる中学生でも取り組もうという意思が薄れてしまうかもしれません。もちろん、受験生はこのような問題は何度もチャレンジしてきたので、淡々と取り組んだことでしょうが。

次に、昨年12月に完成したという新寮を紹介します。これは、高校1、2年生の学生が案内をしてくれた内容に基づいて報告します。

まず、玄関に入った瞬間は、「ホテルのロビー?」と思ってしまうほど広くて、明るく、清潔感あふれる空間が広がっていました。思わず、見学に参加した父兄方から「おぉー」という声が…。

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新寮の玄関口

外観や内部のドアは校長の指示により、とにかく明るいパステルカラーが多用されているとのことで、気分が高まります。

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新寮の外観

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個別部屋のドア(全室個室)

寮には中庭という空間もあり、桜島や鹿児島本校、函館校などを象徴したという石が置かれていました。

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中庭の置き石

次は自習室です。

寮に入ることの最大のメリットは、この自習室だと思います。

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自習室

座席は1人1人決められており、寮監から見て、いるいないが一目瞭然となっています。ここで授業や部活終了後、最大23時45分まで自習に取り組みます。

とにかく、その日の授業ノートをその日のうちにまとめて復習をする。また、毎日大量に配られる良質のプリントをこなす。翌朝の課題テスト(サンプルを見ましたが、中学校での中間テストと同じくらいのボリュームがあります)で上位の席次を目指す。

これだけだと言います。

そして、それを実行できる環境があります。

長年練られた、上位の大学受験に必要なノウハウも多くあり、これらをまじめにこなせば、必然的に学力が身についていくのでしょう。

先日、ラ・サール卒の山大医学部生に聞いたところ、上位6分の1(40番程度)の席次に入れば、国内の大学であれば「どこでも」行きたいところに行けると言います。

高校入学後は、毎朝の課題テストがあるようで、毎回上位者の実名が公表されるとのこと。これが大いに刺激となるようです。

また、ラ・サール中学からの内部進学者と高校受験で入学する外部入学者では、外部生もなかなか優秀だとのことです。上位者リストにクラス名も乗るため分かるそうですが、外部入学者が健闘しているとのことです。

案内してくれた生徒たちは口々に「学園生活がとても充実して、楽しい」と言っていました。ラ・サール生であることを誇りにしている様子がうかがえました。

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