小学生「探Q(たんきゅう)教室」がスタートしました

今年の正月の年頭で今年こそは実施すると宣言しておりました小学生「探Q教室」が、本日スタート致しました。準備しておいた機材たちがもれなく、使ってくれる人に出会えることを待ちわびていましたが、おかげさまで規定の人数が集まりました。

先週はレクリエーションの日としており、子どもたちが元気に来塾して下さいました。その日は、教室の目的をしっかりと伝え、また、塾生どうしの親睦のために、自己紹介をかなりの時間をかけてゆっくり行い、お互いをよく知ることに努めました。

昼食を挟んで、午後からは学習用の映像を見て、それについて心に残ったことや感想を発言し合いました。それからは、論理的ゲームで時間を過ごしました。対戦形式で行ったので、みんなかなり熱くなって、夢中で頭を使って考えていました。

さて、今年の探Q教室では小学生に「化学」を分からせる、といいますか、体で体得して頂くことを目的の柱としております。もちろん、その過程で生物の観察などできる限り幅広い理科の内容を体験できるように工夫しています。

今日はまず、全員が白衣に着替えると皆が「雰囲気が出る~」と嬉しそうにし、化学者の雰囲気を楽しみました。

次に、後の実験に使用する電気回路を作るために、半田付けの練習を行いました。薄い銅板を細長く切り、その金属片に半田を付け、溶接する感覚を養いました。それから、テスターの使用方法を理解し、導線の抵抗を測定したりしました。

次に、目的とする電気回路を一人ずつ製作しました。ここで、電流や電力についての解説を行いました。

また、一人1台のまっさらの「マイ」顕微鏡を手渡し、サンプルの観察を行いながら、使い方を十分に理解して頂きました。この顕微鏡は自宅にも自由に持ち帰ってもらって、いろんな探究に使ってもらいます。

次に、物質の根源である原子の話に触れ、カラーの資料とともにイメージを持たせました。また、物質から電子を取り出す実験を行い、確かに物質中に電子が存在することを確認しました。

探Q教室は大手塾さんが導入されている学研の理科実験教室(このシリーズは1つ1つのテーマは完結型ですが、大変良くできたもので、子どもたちは純粋に感動を覚え、理科が好きになると思います)のように定型化されたものではなく、1年かけて化学を体で体感することで本当に好きになり、結果的に中学生理科の1分野や高校化学・物理が好きになるように私自身が作った科学プログラムです(入会するには一定の要件があります)。

参加された方には必ず「化学・物理が好きになった」と言ってもらえるように、工夫していきます。

今日の授業終了後は、「楽しかった!」「超面白い宿題が出た!」と言いながら、顕微鏡を片手に元気よく帰っていってくれました。

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白衣を着て化学者気分。半田付けの練習の準備中のようす

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切る、貼るなど、もの作りを体験していきます

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製作中の電気回路。日本人が発明した白色LEDの意義も十分に解説しました。半田付けは練習の結果、みな上手につけられるようになりました

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一人1台手渡した「マイ」顕微鏡でサンプルを観察しています

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原子の構造を学習した後、「電子」の存在を確認することになった風船

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