大学入試センター試験の理科について

高校理科の新課程が始まって2年目となりました。平成27年度のセンター試験から新課程での受験制度が開始されます。

新課程では、従来理科Ⅰ、理科Ⅱのような名称だった科目(各3単位)が、理科基礎(2単位)、理科(4単位)という名称に変わり、内容もⅠ、Ⅱから基礎的なものが理科基礎に集められ、応用的な内容が基礎名を付さない理科に集められました。

これによって、具体的に受験が大きく変わることになっています。もう1年ほど前ですが、各大学が発表を始めた指定科目表によれば、従来より科目の選び方が難しくなっていることに注意すべきです。

平成27年度センター試験理科の試験実施科目は合計で8科目、つまり、化学・物理・生物・地学の基礎と基礎を付さない応用の計8科目が実施され、これらの組み合わせが複雑になります。

ただ、おおざっぱに言って、文系大学では基礎2科目または応用1科目、理系大学では、基礎2科目+応用1科目または応用2科目というパターンが多いようです。つまり、従来文系では理科Ⅰ1科目で済むところも多かったのですが、基礎2科目ではかなり負担が増えます。理系でも応用2科目(例えば、国立の医学、薬学、理学と東大、京大、阪大などはこのパターンが多く、九大では文系でもこのパターンがあります)となると、文系受験生にとってはかなりの負担増です。

応用が含まれるとなると、その科目を徹底的に極めることが求められますが、多くの市内の高校では化学、生物または物理を1年生から教えており、医学、薬学部では化学・生物を受験科目に含めることを指定していますので、文系、理系を問わず化学・生物によりいっそう力を入れる高校が増えてくると予想されます。

徳進館進学ゼミナールでは、中学生の物質編の実験を通じた教育には6年間力を入れてきましたし、そのノウハウを生かして、高校生の化学の教育に力を入れ始めて3年目になります。さらに昨年からは中学生、今年からは小学生の化学教育(探Q教室)も始めました。小・中学生から化学を教え、理解させる試みは稀だと思います。

受験生のニーズが増える「化学」。この難しい学問を真に理解させるには、とにかく低学年からの教育が重要と考えています。探Q教室は構えることなく、実験を楽しみながら化学を体得する小学生プログラムです。これからも、引き続き化学の教育にも力を入れていきます。

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探Q教室の紹介記事(出典:宇部日報)

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理系大学では学生実験などでおおいに役立つ化学です

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