佐賀県の吉野ケ里遺跡の近くに位置する弘学館中学校・高等学校を７月に見学した時のことを紹介します。
佐賀県の私立校では、早稲田佐賀中学校・高等学校と並んでトップクラスの弘学館です（一般的な偏差値サイトでの高校の偏差値は67で同等です）。ただ、設立は昭和61年と古く、より歴史と実績のある学校です。また、男女・中高ともに寮を完備している点で、早稲田佐賀と並んで希少な学校です。
校舎の校章
この校章の形は興味深いものがあります。調べてみると、「弘」の字形に基づいてデザインされた「ダイナミック・カーブ」は、「社会のためにダイナミックに貢献できる人材を育成する」という設立理念を表したものだとのこと（弘学館のウェブサイトより）。
さて、弘学館は、入学後に学力を伸ばしてくれる学校という印象を受けています。
同じ県内にある早稲田佐賀高校の中高一貫生を含めた進路実績が出始めていますが、過年度生を含めて、東大京大２～３名、医学部医学科10名程度（主に私大）であるのに対し、弘学館高校では、東大京大５～６名、医学部医学科60名程度と、圧倒的な進路実績があります。
ちなみに、わが市トップの宇部高も偏差値65と同等であるのに、昨年度実績は東大京大０名、医学部医学科７名（現役４名）と、「伸ばす学校」という観点ではどうしたものか…と考えさせられます。この観点では、私学の教育システムが優れていることを示しているのかもしれません。
ちなみに、受験のトレンドをよく研究されている私の知人の方が下さった資料によれば、昨年度の全国の高校の医学部医学科（国公立大学）の合格者数ランキング（過年度含む）では、
１東海（愛知）、２灘（兵庫）、３ラ・サール（鹿児島）、４洛南（京都）、５久留米大附設（福岡）、６青雲（長崎）、７開成（東京）、９東大寺（奈良）、14愛光（愛媛）、20西大和（奈良）、36広大附属（広島）、74明治学園（福岡）、７９弘学館（佐賀）、113宇部（山口）、146徳山（山口）、162山口（山口）、…
とあります。
弘学館の実績は、国公立大学の医学部医学科１８名（現役１１名）です。確かに、弘学館の入り口偏差値のわりに出口で伸ばしている可能性が見えてきます。
さて、以前より弘学館から私の塾には情報を頂いており、また、弘学館高校への合格を手にされた塾生がいるご縁で学校との交流がさらに深まり、資料等で一般的な情報を定期的に頂いております。また、受験対策としては、どの程度の学習量を踏めばよいかが分かってきています。
私自身引き続き、弘学館中学校・高等学校をはじめ、難関中学・高校への対策を研究し、十分に備えて指導に当たって参ります。
英才教育を掲げる弘学館
