夏期講習が始まり、早くも3回ほどの授業を終えました。教室には、いつもの夏とはひと味違う、引き締まった空気が流れ始めています。
とりわけ受験生である小学6年生と中学3年生にとって、この夏は特別な意味を持つ季節です。学校の授業が止まるこの期間は、これまでの学習を総点検し、弱点を克服するまたとない機会である一方、ここで奮起できるかどうかで、周りとの差が大きく開いてしまう時期でもあります。毎年受験生を見送ってきた立場から申し上げますと、秋以降の伸びは、この夏の過ごし方によって決まると言っても過言ではありません。
その意味で、今年の6年生の姿には、頼もしさを感じています。生徒たちは、定刻より30分近くも早く教室に来て、準備しておいたプリントに黙々と取りかかっています。誰に言われたわけでもなく、自分の意志で机に向かうその後ろ姿を見るたびに、受験生としての自覚が確かに育っていることを実感し、胸が熱くなる思いがいたします。
私は日頃から、進路面談の折や授業の中で、参加者全体に向けて、計画的に学習することの大切さを繰り返し話しています。長いようで短いこの夏を実りあるものにするには、やみくもに机に向かうのではなく、夏期講習で設定した授業の流れに遅れないように、一日一日の学習を積み重ねていくことが欠かせません。
同時に、この夏の成果は、塾での学習だけで決まるものでもありません。お子さまが前向きに机に向かえるような励ましの声かけ、集中して学習に取り組める環境づくり、そして暑さに負けない体をつくる栄養の管理など、ご家庭の支えが果たす役割は、想像以上に大きいものです。頑張っているわが子を見守るご家族にとっても、気の抜けない日々が続くことと思いますが、どうかご家庭と塾とが両輪となって、お子さまのこの夏を支えていければと願っております。ご心配なことがございましたら、いつでもご相談ください。
夏はまだ始まったばかりです。この教室で流した汗が、秋の実りとなり、春の笑顔につながることを信じて、生徒たちとともに、私も全力でこの夏を走り抜けていきます。


