いよいよ夏の到来を間近に感じる季節となりました。間もなく訪れる夏休みは、生徒たちにとって、一年のうちでもとりわけ大きな意味を持つ時間です。学校の授業がいったん止まり、自らの意志で、自らの学びと向き合うことのできる、年に一度の貴重な期間となります。この数十日をどのように過ごすか(=どういう目標意識や精神力を持っているか)が、その後の歩みを大きく左右することを、私たちは長年の指導の中で幾度となく目にしてきました。
夏のご案内に先立って、嬉しい報告をひとつお伝えします。6月初旬に中学2年・3年生を対象に実施した県模試(山口県一斉模試)の結果が返ってきました。そして、中学3年生のクラスに、英数国の3科において、全受験者1,670名あまりの中で第1位を勝ち取った生徒を筆頭に、上位2桁順位に3名の塾生が名を連ねてくれました。中学2年生のクラスでも、5科目で受験者1,570名中の一桁順位という、見事な成績を収めた生徒がいます(10名中5名が2桁順位です)。
もっとも、順位や点数は、生徒たちが積み重ねてきた努力の一つの表れに過ぎません。数字の背後にあるのは、毎日机に向かい続けた時間であり、解けなかった問題に食らいついた粘り強さであり、自分を信じて歩みを止めなかった心の強さです。私が何より頼もしく思うのは、本塾に、そうした努力を厭わない生徒が数多くいるという、その事実そのものなのです。
さて、本塾では、この夏も学年に応じた夏期講習を実施いたします。
小学4年生から6年生までを対象とした、主に中学受験を目指すクラスでは、これまでに学んできた内容を丁寧に復習しながら、一段上の思考力を育てる土台を築いてまいります。中学1年生から3年生までの高校受験生のクラスでは、二学期以降の飛躍につながる学力の地盤を、この夏のうちにしっかりと固めます。とりわけ受験学年となる中学3年生にとっては、この夏が一つの大きな分かれ目となります。そして、慶進中学1年生・2年生のクラスでは、それぞれの進度に即して、確かな実力を着実に積み上げてまいります。
夏期講習で身につけてほしいのは、学力ばかりではありません。私が生徒たちに願っているのは、一つのことに全力で打ち込んだという、その経験そのものです。朝から机に向かい、解けない問題に粘り強く挑み、ときに思うように伸びず悩みながらも、それでも歩みを止めずにやり抜いていくといった、こうした日々の積み重ねが、学力という目に見える成果とともに、何ものにも代えがたい精神力を、生徒たちの内に静かに育ててくれます。
何かに本気で打ち込んだという経験は、たとえその時の結果がどうであれ、生涯にわたってその人を支える力となります。受験は、その精神力を磨くための、またとない機会です。この夏、生徒たちが流す汗の一滴一滴が、必ずや未来の自分への確かな贈り物となることを、私は信じています。
保護者の皆様におかれましても、ご家庭でお子様を温かく見守り、励ましていただけますと幸いです。私たち教える者も、生徒一人ひとりに寄り添いながら、この夏を全力で支えてまいります。
暑さの厳しい季節となりますが、生徒たちとともに、実り多き夏にしたいと思っております。この夏が、一人ひとりにとって、学力と心の双方を大きく成長させる季節となりますよう、願っております。


