金星(ビーナス)に注目した日でした

今日は金星の日面通過が世界各地で観察されました。先月見られた金環日食は、月がちょうど太陽と地球の間に入り、太陽の光が遮られることで起きる現象でした。金星の日面通過は、金星が太陽と地球の間に入り、太陽の光の中に金星の影が見える現象です。

今年3月~4月にかけて夕方の西の空にとても明るく見えた金星は「宵の明星」と呼ばれ、一番星としての素晴らしい光を放っていました。

そんな金星の直径は地球の95%とほぼ同じ大きさで、地球の姉妹星と言われていますが、大気は97%が二酸化炭素で、しかも大気圧は92気圧というとても高い圧力です。二酸化炭素の温室効果がとても強いため、地表の平均温度は400℃もあり、とても双子星とは言えない環境です。

おもしろいのは、金星の上層部では秒速100mの風が吹き荒れ、雲は二酸化硫黄でできているため、硫酸の雨が降るというものです。

金星の表面に着陸したロシアのベネラ13号などは金星の地表の鮮明な写真を送ったり、NASAのマゼランという探査機はX線を使って、厚い大気の下の地表の様子をとらえ、金星は火山や隕石との衝突によるクレーターもたくさん見られ、荒々しい地形であることが分かっています。

美の女神にたとえられた金星(ビーナス)に熱い思いを寄せる一日となりました。

金星日面通過2012a
金星の日面通過

金星日面通過2012b
金星の日面通過

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