対象学年のすべての夏期講習が始まりました。
今回の夏期講習では、通常の教科指導に加えて、小学5年生から中学3年生の全学年を対象に、理数系の科目の理解度を飛躍させるための、「徳進館流の自学法」(勉強の仕方)を指導しています。これまで、口頭のため、一部のかたにしか伝え切れていなかったこの学習の流儀を、私自身ある程度体系化し、私だけでなく講師からも伝えられるようにしました。
高校生に話を移しますと、今まで「(数学で)定期テストの度に学校で指定された範囲は3回解いてきた」という生徒は多いけれど、数学に秀でた才能がない限り、それでようやく平均点前後に到達できかどうかというところというのが現実です。それくらい、高校生の数学は難しい(できる人との差が大きい)のです。
しかし、この流儀を本当に習得すれば、「できる人が頭の中で行っていることを一般の人もできる」ようになり、徐々に思考力が追いついていきます。また、高校の数学や化学、物理と言った理系の科目の勉強で、「どう勉強したらいいのでしょうか。」という方法論に関する質問は出なくなり、教材に対して自分自身が本当にしっかりと向き合え、そこから得るべきものが得られるようになります。
特に、塾の高校生の部(徳進館キャンパス)では、この学習を進めやすくするためのツールを無償で提供して、自由に活用してもらっています。結果、高校でも学年が上がるほど効果が見られ、学校で平均的だったスコアが、2~3割増しの得点になる複数の事例が見られており、それぞれの生徒の自信につながっています。
近県の大学入試で例えれば、宇部高の平均的な生徒が山口大学に届くかどうかというところだったのが、広島大学や九州大学に届くようになるといったわけです。
ただ、このような内容を実行するには、一定以上の学習に対する熱意と根気が必要ですから、小学生を抱える本校では、学年の低い生徒さんほど体験的に行い、公立中学の3年生や慶進中学2年生のようにもうすぐ高校過程になるような学年の方ほど内容を深めた上で何度も反復して身につけさせるようにしています。また、高校生の部では、オンラインのツールを活用して、講師と生徒がつながり、励ましの言葉とともに学習が進行できるようにしています。
全体の学力の底上げを目指して、引き続き改良を重ねていきます。