私自身、小学生のお子さん向けの講座はどれも工夫して実施しておりますが、火曜日の「論理作文教室」での指導内容は、他の受験講座と一線を画していますので、ブログでも割合頻繁に紹介させて頂いております。
最近、大学受験を控えた高校生の生徒さんと面談をする中で、国語の対策について質問を受けることが続きました。彼らは、日ごろから数学や英語にはよく時間を割いて取り組んでいるのですが、理系文系問わず、国語はおろそかにされがちです。
ほとんどの受験生が受けることになる「共通テスト」では、国語も数学も同じ得点配分となっていることからも分かるように、大学側は志願者に対して、論理的な文章を正しく理解できる読解力や記述力を、数学に求めるのと同等に求めています。
それくらい重要な科目であることは皆知っているけれども、なかなか手がつけられないのが「国語」でもあることも事実です。そのため私は、小学生から「書く力」を育成することの必要性をかれこれ10年ほど訴え続け、実践しています。
子どもたちの能力の向上については、入塾時の能力テストではまだそれほど優れたものでなかったとしても、論理作文教室を1年以上頑張った方(もちろん、その他の個々の努力に負うところも大ですが)のその後の理解力が非常に向上している事例(中学生で学年1位を取るなどです)も見られるようになってきており、よく読み、よく書くという訓練を通じて思考力を伸ばせられることは明らかです。
最近、有名予備校の講師(天羽氏)による現代文記述対策のテキストの冒頭部分に、大学入試の国語の突破に向けて、次のような趣旨の指南が書かれていることに気づきました。
『記述の問題を正しく解くには、まず問題文全体の仕組みの理解が必要である。さらに、自分なりに試行錯誤しながら表現力を高めるべく訓練した上で、設問の要求に沿って文を論理的に組み立てたり抽象的に言い換えたりして表現する力が求められる。』
(※文意をできる限り変えず、私が要約しました)
抽象的に言い換えるとは、ものごとをまとめた言い方に変換することであり、平易な例を挙げると、「リンゴやバナナ、つまり『果物』」と言ったものです。
このあたりは、弊塾の「論理作文教室」では日常的に指導を行っており、また「試行錯誤」の部分を、塾がマンツーマンでお手伝いしている形となっています。
子どもたちは私たちが指導していることを感覚的に理解し、実際、見事に書き表していますので、このような力が大学入試にまで直結することは、その指南の趣旨からも明らかだと改めて確信しました。
さらに、高校生にも、論理作文教室の指導で得たノウハウを還元し、「記述の指導」も加えていきます。