北九州での学習会に参加して

大学受験に関しては、入試の傾向が刻々と変化しますので、進路指導上、最新の情報を得ておくことはとても大切なことです。

この観点で、塾での生徒指導に役立つ2つのセミナーが北九州で行われる機会がありましたので、学んできました。

大学受験を控える高校生を取り巻く最近の受験トレンド、私立大学への受験者の減少傾向などの統計情報から塾での生徒の心理的なケアまで、大変有益な話を聞くことができました。

1つ印象的だったのは、高校1年生が4月になった時点で残された学習時間(学校を除く)についてです。7科目受験として、1科目あたり実質「10日」ほどしかないということです。

一瞬、本当?(そんなに少ないの?)と思ってしまいますが、具体的な根拠の説明がありました。

高校3年生の8月末までを学力を蓄える期間、9月からは得点化する技術を向上する期間とします。

8月末までの日数の合計は、365日(高校1年)+365日(高校2年)+150日(高校3年夏まで)=880日で、1日平均2時間の勉強時間とすると880×2=1760時間、科目数の7で割って、251時間、24時間で割ると、10日ほどです。

あの分厚い日本史の教科書1つをとっても、このテキストを学校以外で勉強できる時間が10日ほどしかないまま、高校3年生の夏を終えるわけです。

いかに日々の勉強時間を少しでも増やすことや、効率のよい学習ができる環境を整えなければならないかが実感としてよくわかりました。

今回学んださまざまな知見を、高校部での指導に役立ててまいります。

さて、話は変わりますが、研修後の帰りに、塾の卒業生も通っている明治学園中学高等学校の前を通りましたので、外回りを見学してみました。

ちょうど下校時刻と重なり、多くの制服を着た小学生や中学生が目の前のバス停に列を作って待っているところでした。

道路側のフェンスの横断幕には、医学部への合格実績が77名(ただし、現役は18名)と大きく掲げられており、福岡県内ではよい実績を達成されています。

落ち着いた色調のレンガで囲まれた洋風の校舎が印象的でした。

明治学園2018a
明治学園2018b
明治学園中学高等学校

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