探Q教室恒例の「低温探究」の日となりました。
マイナス196℃という低温の液体窒素が体験できるとあって、探Q教室生が待ちに待った日となりました。
実験前の講義の時間では、窒素の性質を学習しましたが、その中で、「どうやって液体窒素を作るの?」という素朴な質問が出ましたので、空気を冷やして液体空気にする方法(専門的には、断熱膨張によって温度が下がる現象を利用すること)を解説しました。
そして、そのような低温を保つための特別な容器(デュワー瓶)のしくみも詳しく教えました。
さて、実験の部では、子どもたちが「凍らせてみたいもの」を自由に持ち寄り、思いのままに液体窒素に浸していきました。
バナナやマシュマロ、カステラ、マフラー、生卵、ペットボトルなど、食べ物が多かったです。マシュマロやカステラを液体窒素につけて、取り出して食べると、「カシュカシュ」した感触がなんともいえず、盛り上がりました。
バナナでは釘がちゃんと打てましたし、塾で用意したバラの花は、凍結後握ってみると見事にばらばらになりました。
また、膨らませた風船はみるみる小さくなり、液体窒素から取り出すと、たちまち元の大きさに戻る様子を何度も確かめていました。
立ち込める神秘的な白煙を囲みながら、参加した子どもたちが低温の不思議について体験することができました。この日のことは、生涯にわたって記憶に残ることでしょう。