今年の夏期講習がいよいよ始まりました。
約1ヶ月ある夏期休暇のうち、何日かだけは塾生全員が足並みをそろえて重要ポイントを共有し、参加者の中での自分の学力位置を把握し、刺激を受けながら競争することはとても意味のあることだと考えています。
その観点で、今年も学年別に必要な学習内容を準備した上で、スタートを切りました。
1・2年生の内容の一端をお話したいと思います。
1年生の夏期講習では、授業の内容や確認テストの結果をご家庭に報告しながら進める形式で進行させます。
そして、授業の内容ですが、まず、前半は特に国語と英語を意識しました。
1年生では、前半、国文法と英語力をともにアップさせるために用意した文法についてのオリジナルの内容を用意し、進めていきます。
私の論理作文教室で実践している手法の一部を中学生にも展開するという考えです。
例えば、
「秋になるともみじがあちこちできれいだ。」
という、ごく簡単な日本語であっても、中学生がまずこれを日本語で正確に理解し、さらに、英語で表現することは難しいものです。
そもそも、主語はどれか、述語とは、に始まり、ことばにはつながりの法則がいくつかあります。
小・中学生が扱う文章をいろいろと研究していると、その法則はきわめて限定的で、これを体系化して学習させれば、ことばの見方が変わってくることを、私は、小学生が参加する「論理作文教室」で見てきました。
さて、中学生ともなると、小学生よりも速いスピードでことばを理解しますから、夏期講習の中でギュッと圧縮して指導し、その後も数回程度、毎回15分程の練習問題に取り組ませるだけで、だれでも法則を覚えていきます。
しかも、この「ことばのつながりの学習」は、学校等では教わらないものであるためか、どの学年生でも楽しいようです。結果、誰もが(小学4年生~中学3年生)例外なく集中して取り組んでくれることを確認しています。
初めての小学生の中には、「お母さんに論理作文教室を勧められた理由が分かった!」と感動して言ってくれた生徒さんもおりました。
さて、夏期講習でも、そのような内容を学習した上で、英語、特に「前置詞」を含む句の役割を考えさせていきます。
そうしますと、日本語の文法の延長上に英語のしくみがはっきりと見えてくるのです。
次に、中学2年生の夏期講習ですが、1年生向けの内容をさらにレベルアップさせたものを用意しました。
前半3日間は各5時間ずつしっかりと時間を確保し、5時間を「英語漬け」にする講座を開催します。
計15時間、上記と同じ理論に沿って指導をしていきます。ことばのつながり、品詞、そして、英語の文型。これらがしっかりとつながっていけるような学習です。
結果、「私の父は私に何かすてきなものを買ってくれるでしょう。」くらいの文の英作文は、ノーヒントで、参加者の多くが正確に記述できるようになることを目指しています。