英会話の業者セミナーに参加して【小学6年生】

先日、小学生の英語学習をテーマとしたセミナーに参加する機会を得ました。当塾で導入している英会話サービスを手がける企業の講演でしたが、現場を預かる塾長として、あらためて多くの示唆と気づきをいただいた内容でした。

講演ではまず、英検合格に強い力点が置かれていました。リスニングに特化し、オンライン英会話を活用し、生徒さんに合格体験を得ていただくことを起点に、自然と上を目指し始め、学習が回り始めるのだという話です。

確かに、人は成果が出たときにもっと学びたくなるものです。特に小学生は、達成経験が次への原動力になります。自然と「英語って楽しい」と感じさせることは、私たちも常に意識しているところで、学力云々以前に大切なことという点で共感しました。これまで英語の基礎作りには相応の労力を割いてきましたが、この「最初の成功体験の設計」をもう一段しっかり意識してよいのではないかと感じたところです。

また、講演者が繰り返し強調されていたのは、英語の学力差の大部分は「始めた時期」で決まるという厳しくも現実的な指摘でした。幼児期から英語に触れる家庭では、中学生の段階でもう大学共通テストレベルのリスニングで高得点を取る例があるとのこと。逆に、小学生からの学習でも十分に国公立を狙える土台は作れるが、学校+塾で初めて本格的に始める層は伸びるまでに時間がかかるというデータも示されました。

これは、長年現場で感じてきた感覚と重なります。同じ時間、塾に通っていても、家庭での取り組み方で差は歴然と生まれます。「だからこそ塾が早期に関わり、英語を得意科目にする道筋を作るべきなのだ」とも感じました。

また、印象的だったのが、英検級別に並べた「中3での共通テスト英語の平均点」の提示です。

小学生のうちから本格的に英語に取り組んできた生徒(英検2級取得レベル)は、中3の段階でリスニングがすでに半分を超える得点に達するというものです。

これは、単に「英語が得意で良かったね」という話に留まりません。高校入試はもちろん、大学入試においても強力な武器となり、その後の進路を大きく左右する力です。

今の塾生たちのことを思い浮かべながら、「小学生の段階で、いかに未来への土台を作れるか」という視点で、引き続き、教育的な研究開発を続けていかないといけないと感じました。

今後も保護者の皆様と共に、お子様の成長を支えていければ幸いです。

当塾の小学6年英語教室の場面(オンライン英会話の部)
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