徳進館サマーキャンプの様子【小学5年】

例年5年生を対象に行っているサマーキャンプの様子を報告します。

親元を少しだけ離れて、普段共に学習している仲間たちと協力し合いながら自立的に生活しつつ、自然を知り、それを楽しむ体験をしてほしいという思いで、毎年塾生を招待しております。

今年は、8月に予定していたキャンプが台風11号の影響で中止となりましたので、9月に行うことになり、楽しみにしていた7名の塾生たちが参加してくれました。

キャンプ当日は秋晴れの天候に恵まれ、すがすがしい日となりました。

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秋晴れの空

キャンプ場に到着後はすぐ役割に従って行動です。男子はテントの組み立て、女子は昼食の準備を進めました。

テントの組み立ては経験のない子どもたちばかりなので、最初はどこから手をつけたらいいのかというイメージがわかないため、苦戦していました。しかし、みんなとてもしっかりしており、1張分の作り方を示すとすぐに要領をつかみ、3張目は子どもたちだけで組み立てることができました。素晴らしい!

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テントの組み立てに最初は苦戦しました

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完成したテント3張

昼食のメニューはハヤシライスです。お米をといだり、野菜を切ったり、火をおこしたりと、これも教えはしますが生徒の自主性に任せることで、むしろ生き生きと取り組んでくれました。

毎年、料理を任せる場面ではみんなとても嬉しそうに取り組みます。

子どもたちが作ったハヤシライスはその他の子どもたちにも好評で、「おいしい!」と口々に叫んでいました。釜炊きのご飯と心を込めた料理だけでもおいしいのですが、それに「自然の中で」というスパイスが効いてさらにおいしく感じるのでしょう。

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薪でお米を炊きます

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上手に炊けました

昼食後はキャンプ場そばを流れる川(佐波川上流)で川遊びをしました。季節的に9月なので水温が冷たすぎるのではと心配していましたが、幸い日中は結構暑く、泳いだり、小魚を捕ったりして遊んでいました。

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川遊びに夢中です

それから、昨年好評だったスイカ割りに移りました。

実はこの季節、スイカの入手が難しく、あちこちのスーパーで探しましたが、見つからずあきらめかけていました。しかし、ある大型スーパーでカット販売されているのを見て、もしかしたらと思い、裏で作業されている方に聞いてみたところ、丸い状態のしかも大玉のスイカを出して頂けました。とてもありがたいことでした。

スイカは川で冷やし、準備万端。

これは本当に子どもたちには大好評の行事です。目隠しをした中、周りの人からは予想外の不思議な方向に進むのがおもしろいのか、みんなお腹を抱えるほどの大爆笑の声がこだましました。

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爆笑しすぎて、みんながひっくり返りました

夕食はバーベキューです。

みんなで炭に点火し、団扇で一生懸命空気を送り込んでしっかりと火をつけました。また、料理の方は、切った野菜やお肉を串に通し、焼いて食べました。

食後のデザートに焼きマシュマロにもトライしました。これはとてもおいしく、大人気でした。

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バーベキュー

19時には真っ暗になりました。暗くなったのを見て、恒例の肝試しの時間です。みんなきっと本当は心底怖かったのだと思いますが、強がってそんなそぶりを見せませんでした。なかなか楽しい時間でした。

さて、この日もせっかく天体望遠鏡を持って行っていたのですが、夕方から薄雲が出始めてしまい、これでは観測はできないと思い、準備をしていないほどでした。ところが、20時頃に急にぽっかりと1時間ほどだけ快晴となったのです。空を見上げると「わ、すごーい!」と皆が絶叫するほどの星が現れました。

天の川もくっきりと見え、初めて見た子どもたちは感動からかずっと眺めていました。

今年は格別に星の数が多く、その夜空に圧倒されました。実際、星が多すぎてどれがどの星座かが分からなくなるほどでした。

そこで、なかなかできない経験だと思い、今日は望遠鏡ではなく、草原にシートを広げ、全員で仰向けになって空を眺めることにしました。しばらくして誰かが「流れ星が見えた!」と言うので、まだ流れ星を見たことのない子たちがわくわくしながら次に流れるのを待ちました。

すると、5分もしないうちに、私もあまり見たことがないくらいとても明るく、オレンジ色に輝く流れ星がはっきり見えました。その場にいた全員がそれを見届け、思わず大きな歓声と拍手があがり、大変盛り上がりました。

大人でもなかなか経験できない時間を持てたことは大変貴重なことでした。この日の観測では30分程度の間に5~6個も見ることができました。

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みんなで夜空をじっと眺めました

その後は、テントに全員が集合し、UNOやトランプをして遊んで過ごしました。勝者が引く6分の1の確率のクラッカーを2つ用意していたのですが、2回とも1引きで鳴るという不思議な事態となりました。すぐに確率が12分の1だとか36分の1だとか言う生徒が出ました(正解は36分の1です)。

しばらく盛り上がっていましたが消灯タイムとなり、眠りにつきました。

翌日。

朝食後は全員で湖でのカヌーを楽しみました。特に、白鳥や鴨が近くに寄ってくれたことで、湖上のひとときを楽しめたようです。カヌーが初めての生徒も半数いたので、貴重な経験になったと思います。

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鴨が近寄ってきます

さて、そろそろ帰る準備です。

テントの片付けもとてもよく協力し合って手早く行動していました。それぞれ、よく考えて行動したことが素晴らしかったです。

最後に名残惜しさを残さないために再び川遊びをして十分自然を満喫しました。そして、それぞれの思い出を胸に、帰って行きました。

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ボウルで小魚をたくさんとりました

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