以前紹介した演示実験ですが、私の主導でテーマの決定を進めてきました。
そして、それが「夏休みジュニア科学教室」に採用されることになり、これまで数回にわたって山口大学と共同実験を行ってきました。
その実験の目的は、誰でも必ず実験がうまくいく方法と薬品の分量を決定することですが、再現性良く成功する方法を見いだし、レシピ化することができました。
今年の「夏休みジュニア科学教室」の第一日目となった今日、演示会場となった萩市椿東小学校の教諭の方々4名も来られ、実験の内容を確認し、手順を指導させて頂く時間を持ちました。
この貴重な機会に、徳進館の理科好きの塾生にも体験して欲しいと思い、教授のご好意により、アドバンスクラスの生徒に参加してもらうことが実現しました。通常見ることのできない大学の研究室を見学できる貴重な機会であることを説明し、都合のついた有志数名が集いました。
実験の内容は、気体の反応(アンモニアと塩化水素)、化学発光、脱水反応、有機物の燃焼、小容器内での気体の爆発、蛍光スライム作りで、やや刺激的なものを多く取り入れてあります。
今日の様子は写真の通りで、塾生にも試薬の秤量や混合などで体験してもらいながら進めました。
爆発や、泡の噴水などが起きるたびに一様に驚きと感動の様子が見られ、大変有意義な時間となりました。塾生からも多くの質問が出され、興味が強いことが伺えました。
①塾生「試薬はどうやったら手に入るのですか?」-塾長『危険物取扱者免状を取ると、購入できます。この免許は化学系の大学を卒業すれば、受験資格が得られる国家資格です。』 → きっと、一瞬でも将来、化学系の大学を狙おうと思ったはずです。
②塾生「なぜ黄色の泡になるのですか。」-塾長『開始剤のヨウ化カリウムが過酸化水素と反応してヨウ素ができたからです。ヨウ素は、うがい薬のイソジンの成分で茶褐色。これが薄くなって黄色に見えているのです。』などなど。
貴重な大学の体験となった一日でした。このような体験を許可して下さった山口大学工学部の諸先生方にお礼申し上げます。