1月より新しく開催することが決まった「国語論理教室」のご案内を致します。
最近、読んだり聞いたりした言葉を的確に頭にイメージできない子どもが増えてきております。中学2年生でも、「1周40cmの長方形の縦の長さをA (cm)とすると横の長さは?」という問いに答えられない生徒がとても多いのです。これはほんの一例ではありますが、頭の中でのイメージ力を高める方法はないものかと、長年悩んでおりました。そして数年前、当塾では、国語指導のカリスマである出口汪(でぐちひろし)先生が監修されている「論理エンジン」シリーズ(以下、論理)を取り入れました。この「論理」や陰山メソッドで知られる陰山英男先生の教材を活用した授業を一部の中学生クラスで実践し、手応えを感じてきました。
出口先生は、「論理」を学習することで「考える力」「判断する力」が飛躍的に伸び、ほかの教科の学力がアップするだけでなく、社会への関わり、他者を理解する能力などが高められ、健康的でポジティブな生活をおくるための基礎がつくられると語られております。
確かに私たちは一生を日本語で過ごしているため、日本語でのコミュニケーション力の優劣がそのまま社会の中での優劣につながっているようにも思われます。しっかり聞き、しっかり話せる人は社会でも指導的立場に立っているものです。
また、国語の学習においては、「音読」の効果は無視できません。脳トレで有名な東北大学の川島隆太先生の実証研究の結果、「音読は脳をもっとも活性化させる」ことは広く知られていることです。「声が朗々としてくると、心まで強くしっかりとしてくる」とも語られています。
一方で、国語の自宅学習を考えるとき、書店で子どもが選んだ「ドリル」を買ってあげ、取り組ませてみたものの、それが続かないという悩みを経験することがあったのではと思います。私自身の家庭での体験からもそれは強く思いますが、その原因の一つに、能力不足でドリルが解けないというよりは、子どもがまだ不十分なため自分自身の力で「流れを管理することができない」ことに尽きるように思います。
そこで、今回予定している国語塾では、このような「音読」「論理」の価値を見いだし、それを実践してみます。また、前記の「学習の流れの管理」を支援することにも学習塾の意義があると考えています。さらに、市販の良書のいいところ取りをして知的に楽しめる授業を展開してみます。「我が子にも受けさせたい国語塾」、これを意識して準備を進めてきました。そして、この度、塾生の募集を開始することに致しました。
実際、現5年生と6年生の授業で、この「論理」の小学生版を活用した授業を試みたところ、「楽しかった」「もっと学んでみたい」という多くの子ども達の意見を頂くことができました。ちなみに、前回の授業では4年生用の論理の教材を使用しましたが、これでもなかなか難しく、最後に何年生の問題と感じたかと聞いたところ、5年生全員が「6年生用」、6年生では「中学1年生」と答えたもので、現学年よりワンランク上の手応えを感じているようでした。
繰り返しになりますが、「論理」において国語はもちろん、確かに、算数(数学)、理科など全ての学力の基盤につながることを私自身確信しております。これから先を学力不足で悩まないためにも、少しでも低学年のうちから論理的思考の習得と音読等の練習を積むことの必要性を感じておりますので、この国語論理教室に興味を持って頂けますと幸いです。
国語論理教室は、小学校上位学年(4年生(後期)~6年生)を対象とした、合同(縦割り)授業となります。音読、漢字や国語のドリル(内容は学年別)などの宿題も出しますので、自宅での自学習慣も促す内容となります。詳細につきましては、以下の予定となります。
開催日 毎週火曜日 午後5時から6時半(90分)
内 容 「論理」の指導(読解、音読、作文、漢字、漢字検定対策 等)
対 象 小学4年生~6年生(合同)
費 用 月額6,000円、その他教材費若干
体験日 1月10日(火)※無料
期 間 第一期 1月17日(火)から3月27日(火)まで
第二期 4月10日(火)から平成25年3月16日(火)まで
□ 使用予定教材のご紹介 □
論理エンジン、音読・語彙・漢字関係の書籍、東大脳ドリル、国語ドリル