今年度から新しいシステムを導入したことで、保護者がお持ちのスマホ等を使って、我が子の確認テストの結果や提出物の状況が確認しやすくなりました。まだまだ発展途上ではありますが、まずはこのような方法で、ご家庭ともより親密に塾での学習状況を共有しながら、より適切な方向に子どもたちを指導できるようにしていきたいと考えております。
特に、高校受験を控えた中学3年生には、残り数ヶ月という短い期間で第一志望校への合格を果たさなければなりませんので、より正しい舵取りをしながら、学力の向上が果たせるようにしていきます。
ここで、学力についてですが、私自身、便宜上(広く普及しているという意味で)「学力」という言葉を頻繁に使ってきていますが、実際は、学力という表現より、「思考力」や、特に「分析力」が本当の賢さにつながるという思いも個人的にありました。
ここ数年は特に、「物事の分析力」を向上させることが、いわゆる学力の向上につながるという自己の経験から、分析の手法を多用するようになりました。単純にものを暗記するとか、公式を覚えて解くパターンに慣れるといった従来型の学習方法ももちろん重視し、それにより公立の学校が求める高めの水準(たとえば学年の上から4分の1順位程度)までは達成できますが、高校生での学習までも考慮しますと、分析の手法に慣れているかどうかで、国立大学が求める思考力(中学校では、20分の1順位程度)につながるかどうかが、つまり、国立大学への合否のかなりが決まってしまうことをたくさん経験してきました。
もし私の塾で中学生までしか教えていなかったら、「ただ偏差値の高い高校に合格させたらよい」という発想になっていたかもしれませんが、私自身の長い学習経験を生かして、大学入試と、その先の大学や企業での研究活動に携われるような思考力までは強めに考慮していますので、より長期的視点にたって指導するように意識しています。
さて、待ったなしの受験生に話を戻しますと、冒頭のシステムを使って、今年度より確認テストの実施頻度を上げ、保護者の方も参加できているような状況に近づけようと努力しています。そして、塾生たちには、テストについての「分析学習」を通じて、テストを単なるテストに終えず、そこからこそ吸収できるものをしっかり吸収させ、より短時間で成果と思考力を向上させるようにしています。