バーコード式の課題管理システム【アドバンス中学3年】

塾では授業の進行とともに必要な課題を定期的に出していますが、意味のあるものを課していますので、それらをきちんと仕上げて提出するかしないかで、徐々に大きな差がついてきます。

仕上げてくることについては、生徒の誠実な取り組みに期待したいのですが、中学生ではまだ遅れの見られる生徒がいることも事実です。

だれがどれだけ仕上げてきてくれているかについては、従来、手書きの記録用紙で管理していましたが、なかなか煩雑で、ミスも起きやすいものでした。

そこで、プログラミングの技術を生かして、データ化できるソフトウェアをつくり、データを印刷することで生徒に対する訴求力(「◯◯君、この課題をもしかしたら忘れてませんか。」、等)を上げることができないかと思案していました。

私自身、大学生のころからシステム開発会社でソフトウェアの開発をする仕事を経験しており、その後、塾の立ち上げ前では本格的なシステム開発の仕事を行っていた時期もありました。

その癖で、日ごろから業務を便利にするためのソフトウェア開発を行っているのですが、バーコード(特に、日本発の「QRコード」)を採用した管理システムが一番正確だと考え、しばらく、Microsoft Visual Basicという言語を使用してQRコードベースのリアルタイム集計システムを構築していました。

他社の製品を「導入」すると高額になると思いますが、「自社構築」ですから、実質の費用はバーコードリーダーの本体のコストしかかかっていません。

しかも、長年の経験から、日々の課題管理に必要な処理だけを選び、それらを実現するためのプログラミングを行うわけですから、塾で本当に必要な機能のみを効率的に搭載することができます。

バーコードリーダー2017c
プログラムの一部(全体で1,000行におよびます)

このあたりを楽しみながら開発を進めました。

そして、今年の4月から数週間の試験運用を経て5月から本格的に稼働し始めました。今のところ、正常に動作しており、生徒からの回収に関するデータが日々たまっていっています。

バーコードリーダー2017b
未提出課題の把握が簡単にできます

また、せっかくの情報ですから、ウェブも活用し、提出率などの情報を保護者の方と共有して、ご家庭で声掛けしやすくするような工夫も行っていきたいと考えています。

ご家庭の力もお借りしながら塾生の意識向上を啓発し、学習成果につなげていきます。

バーコードリーダー2017d
小型の二次元バーコードリーダーで読み取ります

タイトルとURLをコピーしました