探Q教室の報告をいたします。
この期間取り組んできた内容は、
・融(と)ける金属
・金属の炎色反応と酸化
・水素の発生(金属と酸)
というテーマでした。
鉛やスズは金属の中でも比較的低い温度で融かすことができます。融ける温度、つまり融点は、鉛は327℃、スズは232℃です。
この両者を混ぜて合金化したいわゆる半田は190℃程度で融けます。
半田ごてで回路を作るようなことは何度もしてきたのですが、融けた金属を大規模に見たことはないので、鉛や半田などを大量に融かしてみることにしました。
ドラゴンクエストの「はぐれメタル」を思わせる形をしており、金属がもつ強い表面張力を示しています。
子どもたちは金属の棒などでつついてみたりしながら、感触を楽しんでいました。
また、リチウム、ナトリウム、カリウムなどの金属の性質を学習し、これらがもつ性質の一つである炎色反応を確認することにしました。
今年は金属の塩の水溶液を加熱するのではなく、金属の塩を結晶のまま金属マグネシウムと混ぜ、マグネシウムの燃焼による発熱によって生じる炎色反応を楽しみました。
塩化リチウムと混合した時の写真が次のものです。リチウムは赤い炎色反応を示し、一種の疑似花火となりました。
マグネシウムを各自の顕微鏡で観察してみました。金属の結晶が美しく銀色に反射している様子が観察できました。
マグネシウム単体での燃焼は非常に激しい熱と光を発します。次のような閃光をあげました。
金属がもつ様々な性質について学習を深めた会となりました。