年の瀬を迎えるころになると、教室の空気にもどことなく緊張感が宿り始めます。受験を控えた子どもたちにとって、冬休みという限られた時間は、単なる「休み」ではなく、これまでの頑張りを確かな成果へと結びつけるための、いわば“最後の助走期間”です。
塾としても、この時期の指導が生徒の進路を大きく左右することを痛感しており、私自身、毎年身の引き締まる思いで冬期講習の準備を進めています。
当塾では、小学4年生~小学6年生(慶進中学の受験向き)、中学1年~3年生、慶進中学2年生、宇部高校1年生に的を絞り、実戦性と学力定着を重視した冬期講習を開講いたします。以下、主な学年の講習内容をご紹介いたします。

■ 中学3年生 —「合格水準」を超えるための最終仕上げ
高校入試が目前に迫り、生徒たちの表情にも覚悟がにじむ時期となりました。冬期講習では、5科目全範囲を総合的に復習できる専用テキストを用いて、得点源となる基礎力と得点差のつく応用力を、段階的に積み上げていきます。特に理科・社会については、入試当日まで使える厚手の総仕上げ教材を採用し、短期間で力を伸ばせるよう工夫しています。
<科目別内容>
- 英語:入試頻出の文法総合/英作文/読解の実戦演習
- 数学:関数・方程式・図形の重点強化、標準〜応用問題の反復
- 国語:実戦的な読解演習、文法・作文の総まとめ
- 理科:1〜3年の全範囲総復習。重要原理の確認と計算対策
- 社会:地理・歴史・公民の総合問題、資料読み取り、頻出語句整理
教室での指導と自宅での再演習を両輪に、最後の伸びを確実に引き出してまいります。
この講習は、まさに入試直結の実践型。毎年、この時期の頑張りが合格を大きく引き寄せていると実感しています。
■ 小学6年生 — 中学受験に向けた「総仕上げ」
いよいよ受験本番となり、ご家庭でも不安や緊張が高まる頃かと思います。その中で、冬休みはお子様の力を最も伸ばしやすい貴重な期間です。
当塾の冬期講習は、慶進中学および県外中学受験に特化した実戦講座として進めますが、公立中学進学にも十分役立つ内容となっています。
慶進中学受験生には、
- 個別面接練習
- 小論文指導
を実施し、入試で問われる表現力・思考力まで丁寧にサポートします。
直前期は、最も伸びる時期であり、同時に精神的な支えを必要とする時期でもあります。お子さまが「自信を持って当日を迎えられるように」、全力で指導してまいります。
■ 慶進中学2年生 — 高校課程への本格移行に向けて
慶進2年生にとって、冬期は中学内容の総点検と、来年度から始まる高校内容への橋渡しを行う大切な時間です。また、宇部高校・小野田高校を一つの目安に、確かな実力を身につけていきたい学年でもあります。
<講習内容>
- 数学:関数・方程式・図形の総復習。文章題・証明問題で論理的思考を養成
- 英語:分詞・現在完了・関係代名詞の先取り学習+長文読解の基礎固め。ディクテーションで語順感覚を磨く
- 国語:文脈把握と記述力の養成
- 理科:化学反応式・質量計算、電流・電磁気、力学など高校内容につながる単元を先取り
- 社会:地理・歴史の重要語句を整理し直し、3年の「公共」の基礎づくり
中学2年の冬に「どこまで準備できたか」は、その後の伸びを大きく左右します。高校内容に入ったとき、「分かる」「できる」と自信を持てるよう、今からしっかり基礎を固めていきます。
■ 最後に
冬期講習は、短期間ではありますが、密度の濃い時間です。毎年、冬の頑張りが生徒たちに確かな変化をもたらし、春の合格へとつながっていく様子を見てきました。塾としても、そして私自身も、生徒一人ひとりの進路を支える責任を改めて胸に刻み、全力で指導してまいります。


