先日、小学生を対象とした理科実験教室を開催しました。今回は、化学と物理の2つのテーマで実験を行い、参加した子どもたちは目を輝かせながら科学の不思議を体感していました。
最初のテーマは「炭酸水素ナトリウム(重曹)と希塩酸の反応」によるカラフルな発泡実験です。事前に安全教育と、原理をしっかりと解説し、資料集などを参照させつつ炭酸水素ナトリウムなどの試薬の性質を学習していただきました。
実際の実験では、ビーカーの中に入れた瞬間、ぷくぷくと二酸化炭素の泡が発生し、教室中に歓声が上がりました。

食品用着色料を加えると、赤・青・黄などの色とりどりの泡が立ち上がり、まるで理科室がカラフルなアートギャラリーのようです。
「もっと濃くしたら泡が増えるかな?」と、子どもたちは自ら条件を変えて観察し、化学反応の面白さを体感していました。

続いて「スターリングエンジン」で”熱の力”を実感する実験です。
気体の熱膨張と収縮を利用してピストンを動かすという、まさに「見える物理現象」です。模型に火を近づけしばらくすると、シリンダーが回転を始め、子どもたちの目は一斉に輝きました。接続された発電機をLEDに接続すると見事に発光し、「自分の班が一番明るい!」などと大盛り上がりです。
チームごとに電圧計を使って最高電圧を競い合い、楽しくも学びの多い時間となりました。

今回の教室でも、単なる机上の学習や「やってみる」だけでなく、「なぜ泡が出るの?」「どうして熱で回るの?」という問いを自分たちで考える姿が印象的でした。
科学の入り口は、まさにこの「なぜ?」から始まります。目の前の現象を観察し、自分の頭で考え、仮説を立て、確かめる。そうした過程を体験できるのが探Q教室の魅力です。
これからも「ホンモノの体験」を通して子どもたちの知的好奇心を刺激し、未来への力につながる教室を続けていきたいと思います。

