先日、青雲中学・高等学校の広報担当の先生が塾を訪ねて下さいました。青雲高校は、宇部高校が偏差値約67に位置する中、約76にも達する学校で、九州のトップ3に挙がる名門高校の一つです。
塾の方には、かれこれ10年近く、毎年立ち寄って下さっております。
今回は、ANAクラウンプラザホテルでの青雲中学・高等学校の説明会の案内と、令和4年度大学合格実績の説明、中学入試・高校入試の成績とその後の進路の相関関係のお話しを聞くことができました。また、こちらからは中高一貫校としての部活の連続性(特に中3の部活)について質問をさせて頂きました。
*青雲高校の実績(令和4年度)*
東大12 京大2 神戸3 九大21 国公医医54 私立医医68 薬10(約280人中、私大は重複あり、過年度含む)
*宇部高校の実績(令和4年度)*
東大2 京大1 神戸2 九大14 医医11 薬6(約260人中、過年度含む)
医学部医学科(医医)の実績だけを見ますと、2割弱が国公立の医学部に合格しています。また、私立医医の単独合格数は不明ですが、若干名を加えると2割超となり、これは、宇部高に換算すると50名以上となるわけですから、医学部への合格率が5~6倍はあることになります。
さて、この日のお話しの中で、特に興味を引いたのが、入試得点とその後の進路(大学合格)の実績との関係性についてです。
学校の個人情報的なものになりますので、詳細は伏せますが、小学⇒中学の相関関係は、私自身が長年中学受験を指導する中で感じることと一致しました。それで、保護者面談などの場でお伝えしてきたことが、青雲中学のような難関中学でもあてはまるということに少しほっとしました。
一方で、中学⇒高校についてはさらに興味深く、これは小学⇒中学の相関関係とは異なっています。これも、私が統計的に感じていることに近いのですが、さらに5教科の「ある科目」とは強い相関があるということと、恐らく多くの人が「これは関係があるだろう」と思うであろうものが逆であったりと、驚きの内容でした。それを、かなり科学的に分析されていることも驚きで、「より伸びしろのある生徒さん」の確保のために、その科目の作問を工夫することで、従来より精度よく将来性のある生徒を獲得できるのではないかというお話しをされておりました。
この結果は、私としては全く意外なもので、塾内の進級テストなどの作問にも活かせればと考えています。
上記の分析結果の概要は、説明会でも説明するとのことですので、興味のある方は是非行かれてみて下さい。