今年の探Q教室生も佐賀県の吉野ケ里遺跡へ出かけることになりました。
事前に弥生時代の学習を進め、参加のための確認テストを全員がクリアして、一定の知識を身につけたことを確認しました。
当日は朝7時に全員が塾に集まり、車で出発しました。
メンバー7人はさまざまな学校から集まった仲間ですが、探Q教室ですぐ仲良くなっており、今日の車中でもおしゃべりが絶えませんでした。
あっという間に佐賀県に到着です。
この日は晴天で風も弱く、探Q教室としてここに連れ始めて初めて「火おこし」の体験をすることができました。
説明員のかたの説明に聞き入り、すぐに見様見真似で火おこしの道具を使い始めるのですが、回転のリズムをつかむのがなかなか難しかったようです。
根気よく回し続けて、やっと削れた木くずから煙が出てきました。これが火種です。
すぐに、乾燥したわらの中に火種を入れ、わらでくるんで息を何度も吹きかけると、発火点に達したわらから一斉に炎が上がりました。
また、古代人の装飾品とされる「勾玉」の制作体験もしました。
体験所で販売している硬度の小さな石材を溶岩石に何度も何度もこすりつけて削り、狙った形に近づけていきます。
そのほか、高床倉庫や竪穴住居の見学、ネズミ返しのスケッチ作成、物見やぐらから周囲を眺めるなどの体験を行い、机上で学習してきた弥生時代の知識が生きたものとなり、当時の人々の生活を肌身で感じることができました。
このような知識は入試の時期はもちろんその先まで長く残るものとなっていくことでしょう。