今年も慶進中学・高等学校の学園祭「慶進祭」にお招きいただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。本塾から進学している生徒たちが、それぞれの舞台で生き生きと活躍する姿を間近で見ることができる、私にとっても一年の中で特に楽しみな行事のひとつです。
本日は主にメインステージで、生徒たちの発表を鑑賞しました。
午前10時を過ぎた頃から始まったのは、バトントワリング部の演技で、本塾の生徒がメインの役を務めていました。一つひとつの動きの正確さに見入りながら、これだけのキレと安定感を身につけるまでに、いったいどれほどの日々の積み重ねがあったのだろうかと、しみじみ感じ入ってしまいました。なかでも印象的だったのが、脚をほぼ垂直近くまで上げてみせるパフォーマンスです。あのしなやかさは、せいぜい40度ほどしか脚の上がらない自分からすると、もはや想像の外にあります。最後まで生き生きとした笑顔を絶やさず、ミスもなく演じきった姿に、心からの拍手を送りました。
続くダンスの部では、親子で出場されたお父さまの姿に、思わず胸が熱くなりました。お子さまの晴れ舞台のために、ステージの上に立つという決断をされた、その親心が伝わってくるようで、これは本当に感動ものでした。会場のあたたかい拍手の中で、ご家族の絆そのものを見せていただいたような気持ちです。また、続く別のダンスグループでも、本塾の生徒が中心となって、笑顔を絶やさず、本当に楽しそうに、見事なパフォーマンスを披露されていました。こちらも、本当に感動的でした。
軽音楽部の演奏も、忘れがたいものでした。メインボーカルを務めていた塾生が、歌い終える頃には感極まって涙を流すほどの熱唱ぶりで、バックバンドの演奏も含めて、ステージ全体に強い一体感がありました。一曲の中にこれほどの想いを込められるという経験は、これからの長い人生の中でも、きっと忘れがたい一日として残っていくのだろうと思います。
外のお祭り広場に足を運ぶと、こちらでも塾生たちが、食事の提供にてんてこ舞いになりながら、それでも元気な声を張り上げて、来場者の方々を迎えていました。教室で見せる「生徒としての顔」とはまた一味違う、お店の運営者としての顔を見せてくれて、その奮闘ぶりにも感心するばかりでした。
建物の中では、中学生による催しを覗いたり、茶道部のお茶席で一服いただいたりと、こちらでも生徒たちのもてなしを存分に楽しませていただきました。着物姿で凛とされ、丁寧にお茶を運んでいた塾生たちの姿は、普段の教室では見られない一面で、いただいたお茶もお菓子も、ひときわ美味しく感じられました。
学校行事というのは、生徒たちの成長を測るうえで、定期試験の点数や偏差値以上に雄弁な指標になることがあります。仲間と心を合わせて何かを作り上げる経験、ステージの上で自分を表現する経験、来場者をもてなす経験。そうしたすべてが、教室の中だけでは決して身につかない力を、生徒たちの中に静かに育てていきます。本塾で出会った頃の、まだあどけなかった生徒たちが、こうして大きな舞台で堂々と自分を表現できる姿に成長していることを思うと、教える側として、これほど嬉しいことはありません。
招いてくださった慶進中学・高等学校の皆さま、そして頑張る姿を見せてくれた塾生の皆さんに、心より御礼申し上げます。


