共通テスト当日の朝、まだ人通りの少ない時間帯から、私は山口大学の正門に立っていました。試験会場へ向かう生徒たちに、直接何か特別なことができるわけではありませんが、せめて一声だけでもかけたい気持ちで、毎年この場所に足を運んでいます。
この日は、朝から気温は低く、空気はきりっと澄んだ快晴でした。吐く息が白く、いかにも受験の朝らしい緊張感が漂っていましたが、日が昇るにつれて、少しずつ陽のぬくもりを感じるようになりました。寒さの中にも、どこか希望を感じさせる朝でした。
正門の前では、今通ってくれている塾生たちにも、何人も会うことができました。声をかけると、皆、思った以上に穏やかな表情で、すがすがしい笑顔を見せてくれます。「これまで積み重ねてきた努力がある。自信を持って、前をまっすぐ見れば大丈夫だよ」といった言葉を一人ひとりに伝えました。
受験というのは、不安があって当たり前です。しかし、その不安以上に、これまで積み上げてきた時間と努力があります。試験会場に向かう背中を見送りながら、それぞれが自分の進路へと確実に歩みを進めていく姿を、本当に頼もしく感じました。
今日という一日が、皆さんの次のステージへつながる大切な一歩になりますように。
それぞれの場所で、それぞれの道に到達し、また一段先へ進んでいくことを、心から願っています。


