慶進中学2年(JⅡ)のトップクラス生が数名集まり、中学3年アドバンスコース(県模試偏差値70超えを目指すコース)のカリキュラムに沿った夏期講習へのご参加を頂きました。
慶進JⅡ生に対しての私の目標は、「1学年上の3年版の駿台模試(5科)に向けた学習をすることを通じて、受験経験のしづらいJⅡ生に擬似的に受験を経験して頂くこと」としました。このような経験により、3年生がどのような学習(内容や深さ、ボリューム)をしているのかを体験することは、慶進生にとって、とても意味のある経験になると思います。
このような目標を達成するため、全11日間、59時限という時間を確保し、中学1~2年の復習と中学3年の先取りを5科にわたって総合的に学習して頂きました。
アドバンスの夏期講習では毎回、猛烈な課題を出します。それに連動した毎回の小テストできちんと結果を出すべく自宅でも学習に集中して取り組んで頂くために、学校の夏休みの課題を7月中に終わらせることを推し進め、ほとんどの生徒がその多くを終わらせた状態で臨んでくれました。
このような下準備の上でも、中学2年生が中学3年の、しかもアドバンスの学習にどこまでついていけるのか…。現行の慶進中のカリキュラム上、数学や理科の2分野についてはある程度いい結果が見込めると予想できるとはいえ、私も、そして生徒自身は恐らくもっと不安だったと思います。しかし、全員が最後まで前向きにやり抜き、塾での駿台模試に臨むことができました。
ちなみに、講習会に対する達成度として、実際の3年生(主に公立中のトップクラス生)と、小テスト(合計で30回を超えています)の平均値で比較してみますと、
○テキストの英語の暗記テスト
3年生 85.2% JⅡ生 80.1%
○英語の長文読解(県入試水準)
3年生 76.5% JⅡ生 73.0%
○数学
3年生 74.1% JⅡ生 68.1%
○理科
3年生 84.8% JⅡ生 68.4%
○歴史
3年生 90.2% JⅡ生 93.4%
と、歴史のような暗記科目ではJⅡ生の方が高くなるような場面もあり、その他も決して3年生にひけを取っていないことが分かります。確かに約1年分を先に進めることのできる能力があり、それをJⅡ生たちの本気の努力により、この夏、伸ばすことができたと確信できました。
駿台模試では、みなさん、地元校をはじめ県外の有名校をも模擬的な志望校として書かれました。
特にその中の1校、夏期講習の目標として掲げた県外高校に対して目標の判定に届くかどうか…。判定結果を楽しみに待つことと致します。