中学生がすごい!<化学基礎講座>

化学基礎講座では前回の授業内容に基づく理解度テストを毎回行い、各自の実力が指導する側にも生徒自身にも分かるように配慮しています。

今年度は新たに中学生を若干名募集し、高校生に混じってもらい、高校化学の学習を進めることにしたわけですが、私は中学2年こそ高校化学を学習するのに最適な時期だと考えています。

おそらく全国でも例のないこの取り組み(「中学生に化学を教える塾」というキーワードでインターネット検索しても出てきません。むしろ、塾全協の杉本氏は中学生に化学を教えるのは無理だと述べておられます。)ですが、塾長自身の体験(私は、小学6年の時点で全ての元素記号や原子の構造、多くの物質の構造式、製法、モルの概念・計算法などを暗記していました)に基づく信念があり、受講者は必ず将来の大学受験にうまくつながると予想しています。

中学2年生が高校化学を学習すべき理由は次のようなものがあると考えています。

①中学1年で気体や水溶液の性質、状態変化など基礎的な学習が終了しており、化学の土台ができていること。
②2年からは原子や物質の分解、化合などを学習するため、興味が広がること。
③中学理科(2年・3年)の成績向上に必ず役立つこと。特に3年のイオンや酸化還元の単元は多くの生徒が理解しづらい単元であり、化学の学習を先取りしておくことはこれら全てを包括します。
④高校受験や大学受験のプレッシャーがない期間であること。したがって、学校教科以外のことに余力を割くことができる期間となります。
⑤若いほど感性が柔軟で、特に視覚で覚える必要がある化学の学習に適している期間であること。

化学はほぼすべての国立大学進学者にとって必要となる教科であることを前提としておりますが、今回集まった中学生は皆将来医学部や薬学部、難関大学を目指す意識のある生徒ばかりです。これまでのところ、毎回のテストでクラス平均点を15点も牽引する生徒も出ており、総じて同じ参加者の高校生よりも優秀な結果を出していることに私自身驚いています。これまで「分かりやすさ」を第一に置いて高校化学の指導を行ってきましたが、これまで私が研究してきた指導方法は中学生にも十分通用することを確信しました。

高校科目の1つである化学を早々にマスターしておけば、高校に上がったときは化学の時間は全てが復習の時間になり、他教科に注げる余力が増え、結果的に大学受験が有利に進行します。

また、状況を報告します。

色素抽出
色素抽出実験

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