今日は県立高校の推薦入試の合格発表がありました。
今年の塾生は、宇部高校探究科に挑みました。
宇部高校の推薦受験者は、昨年が24名の枠に40名も集まり、倍率が1.7倍に達したためか、今年は中学校が絞り気味で送り出したたように感じます。24名枠に対して31名で、1.3倍とやや控えめとなりました。
今回の推薦入試で出題された内容を、生徒さんから頂いた報告資料をもとに紹介しますと、
まずグループワークの方は、「今の私たちの生活を100年後の人々に伝えるための20分の動画」を作る、という課題の設定がありました。
4人組の8グループに分かれ、各グループでフリートークのスタイルで15分ほどでまとめるという実施形態です。
また、小論文は日本語と英語の各1問ずつです。日本語の部では、「大河の一滴」(五木寛之著)の一説を読んで、「面授」についての25字の説明、空海が中国に渡航した目的(30字)、受験者の体験に触れながらの感想(200字)を書くという内容でした。
また、英語の部では、「代用肉(fake meat)」についての文章を読み、環境に優しいことの理由(60字)、日本ではアメリカのようにブームにならないことについての受験者の考え(300字)が求められました。
総じて国語力やコミュニケーション力を駆使する力が試されているように思えます。そういった能力に長けた人材を求めているということなのでしょう。
結果的に、国語力が非常に優れていた塾生にとっては有利な試験でした。実に見事にクリアして、合格を頂くことができました。
翌日の授業から早速、高水準の宇部高の数学に備えて、高校数学の初歩の勉強に取りかかって頂くことにしました。しかし、中学の内容も忘れたくないということで、「入試対策の講座も引き続き受講する」という高い意気込みを見せてくれたことには、とても感心させられました。
本当におめでとうございました。