私の方で採用している小学生全国模試(中学受験の判定模試)では、最大5校の志望校について合格水準を判定することができます。
例年、市内の慶進中学、フ大付属中学をはじめ、山口大学付属中学や下関中等、さらに遠方では、明治学園、弘学館、青雲、愛校、附設、ラ・サールなどの判定を希望する方がおられます。
塾ではこれまで本模試を10年近く利用してきましたので、この模試でどのくらいの力が出せれば、例えば慶進の特待に届くといった感覚はあるのですが、模試の結果表には「慶進」としか表示されないため、特待合格の可能性については私の方から個別にお話しする必要がありました。
また、上記の九州圏の中学校についても、全国版だからか九州圏の近年の実情を正確に反映していないように思われる偏差値設定にもなっており、気になっていました。
そこで、テストの供給元のテスト開発班の方とやりとりをさせて頂く機会を得て、私の方の感覚を伝えるとともに、双方にある合否結果の追跡データと偏差値データなどを共有させて頂いて、修正する作業を行いました。
その結果、次のように改善されました。
【慶進中学】
通常の合否に加えて、「慶進特待」という欄が作られ、特待での合格比率が表示されるようになりました。
【青雲中学】
専願受験と併願受験で合格最低点が異なる学校で、そのデータも学校から公表されていますので、そのスコアを偏差値に置き換えて、専願・併願での差異が分かるようになりました。
【愛光中学】
地元愛媛での受験か他地での受験かで合格最低点が変わる学校で、選択した科目数によっても変わりますので、そのあたりが分かるように、3種類のグラフで表示されるようになりました。
【附設・ラサール】
近年の大学合格実績などから偏差値を補正して、より実感に近いものに修正して頂きました。
その結果、11月模試の結果表から、上記の内容が反映されていることを確認しました。例えば慶進特待への意欲を増すためなどに、よりいっそう本模試が活用されることを願っております。